乳幼児の肌トラブルの基礎知識

「羊水」に包まれながら、過ごしやすい環境で守られていた
赤ちゃんの肌は、出産と同時に外気との戦いが始まります。

生後しばらくは、「胎脂(たいし)」という
膜(脂肪分)で守られている赤ちゃんの肌ですが、
その胎脂も1ヶ月以内に剥がれ落ち、そこから一気に乾燥しやすくなります。

人間の肌は、

  • 表皮
  • 真皮
  • 皮下脂肪

という3層に分かれていますが、生まれたばかりの赤ちゃんには
それらの境目がほとんどなく、表皮の厚さは成人の3分の1と言われています。

それだけに敏感で傷つきやすく、ちょっとしたことでかぶれてしまいます。

また、

  • 鼻水
  • よだれ
  • おしっこで蒸れたオムツ

・・・等々

肌を「かぶれ」させてしまう要素もたくさんあります。

「弱い」にもかかわらず「リスク」が高いことも赤ちゃんの肌の特徴です。

そのため、授乳や寝かしつけだけではなく、
弱い肌をケアしてあげるのも、お母さん(お父さん)の仕事でもあります。

このコーナーでは、様々な角度から
乳児や幼児の肌質の改善、肌を守るための対策を紹介していきます。

例外なく注意すべきことが多い弱い肌

赤ちゃんの肌が弱いことは、あくまで常識として・・・

生まれてから、どのくらい時間が経っているのか
その成長段階によって、発生しやすい肌トラブルや
注意するべきことが、徐々に変化していきます。

ここでは個人差がありながらも、また成長するほど差が出てくる
赤ちゃんの肌の症状について、大まかなものをまとめました。

1つ1つの症状に関して、詳しくは詳細ページよりご参考ください。

肌に関しても、「個性」を持っているものであり
あくまで、「一般的な情報」を基としてしています。

何よりも「観察」が大切と言える時期です。

極めて疑わしい場合には、必ず医療機関にご相談ください。

できもの

生まれたての赤ちゃんの肌というのは、
「新生児胎脂(しんせいじたいし」に守られているため、
乾燥よりも、過剰な皮脂に注意するべき時期でもあります。

>>「新生児胎脂(しんせいじたいし)」とは

新陳代謝も活発な時期のため、汗や皮脂の分泌が大人よりも激しく
その分、油分や汚れの多い肌環境になっています。

そして、その時期はニキビを始めとした
「デキモノ」ができやすい環境であると言えます。

>>赤ちゃんにできる発疹・ニキビ・できもの

赤ちゃんの肌を乾燥から守る

生後しばらく経ち、1ヶ月ほどで胎脂は完全に落ちます。

それに伴い、汗のコントロールができるようになること
「沐浴・入浴」の習慣を始めることによって、
新たに乾燥のリスクが高まることとなります。

>>正しい沐浴の始め方

生後3ヶ月頃を目安に、ケアの仕方を考えていきましょう。

日本人の体質は元々の資質として、「乾燥肌」であることが多くなっています。

そして乾燥肌であるということは、もれなく「敏感肌」でもあるのです。

日本は夏は湿度が高く、冬は湿度が低いという
温度・湿度の幅が広い環境で生活していくことを認識しましょう。

アレルギー反応

アトピー(性皮膚炎)は、早い子では生後2ヶ月ほどから症状が出始めます。

アレルギーとの関係性も強く、離乳食を始めた段階で
食物アレルギーと同時に発症するケースもあります。

基本的な資質として、極端な乾燥肌であるケースも多く
しっかりと「保湿」をして行かなければなりません。

成長するにしたがって、良化していくケースもありますが
いつ、どの程度のピークが訪れるかは分かりません。

長く付き合う前提で、準備・対策をしていきましょう。

その子が元々持って生まれたものであったり
発育段階によって違う肌質を発見してあげて
理解して適切な対策に取り組んでい行きましょう。

>>赤ちゃんのアレルギー反応

”当たり前のこと”だからこそ油断しない

赤ちゃんの肌が弱いことは、”当然のこと”と認識されていると思いますが
”そもそもなぜ弱いのか”ということを、改めて接するからこそ知っておくことも必要です

”未成熟だから”ということ以外の、その理由はあまり知られていないように思えます。

まず、人間の皮膚は

  • 角質層
  • 表皮
  • 真皮

という3層に分けることができ、赤ちゃんも変わりはありません。

赤ちゃんの場合は、それぞれの”耐性”が大人よりも弱くなっています。

特に皮膚を構成する3層のうち、外側の「角質層」と「表皮」の2層が
大人の3分の1の薄さであると言われており、それだけでも弱い要因になります。

それに加えて”免疫”自体も弱いため、二重に肌が弱い要素が重なっています。

「リスクに晒されるリスク」も高い状態

赤ちゃんの肌はとにかく敏感です。

敏感に反応する対象としては、

  • 酸性・アルカリ性に関するph値
  • 保存料などに対するアレルギー反応
  • 細菌や雑菌等の外敵要因

以上が考えられ、元々リスクが多いうえにリスクに晒される機会も非常に多くなります。

赤ちゃんは汗を沢山かき、皮脂を大量に分泌します。

蒸れることによって、かぶれるリスクも増え
雑菌や細菌も発生しやすくなるためますますリスクがリスクに重なります。

それらを解消するために、汚れを洗い流しスキンケアをしていくことになります。

人間の肌は外的(細菌・雑菌)に抵抗するために、弱酸性に保たれるようにできいます。

生まれたばかりの頃は、”胎脂(たいし)”を中心に
母体から受け継いだ免疫で守られていますが
生後1ヶ月を過ぎ「新生児胎脂」が剥がれ落ちた後から
いよいよ本格的な対策が必要になってきます。

”沐浴”も習慣になってきた頃でもあり、より乾燥対策が必要になってくることや
まだまだ母乳も沢山飲む時期のため、唾液の分泌も活発になってきます。

それに伴い、湿疹やかぶれのリスクも高まり
初めての肌トラブルが起こりやすい状態でもあります。

そして乾燥した状態であればあるほど、それらのリスクは高まります。

また「肌質」は遺伝するため、お父さん・お母さんのどちらか
もしくはその両方が乾燥肌の場合、子供も乾燥肌である場合が多く

後者の場合はその確率は高まります。

逆に考えれば、自分達の経験から覚悟して準備することもできるため
早めの対策をとることが可能であると考え、より一層注意してあげましょう。